276:石井園子ピアノリサイタル 120518

カテゴリー │音楽

今回は四季のコンサートの中で「浜松出身の演奏家シリーズ」の一環で新進気鋭の「石井園子さん」でした。留学先のドイツのケルンからの帰還公演です。知人の娘さんということもあり、従来とはちょっと違う心持ちで会場にでかけました。
 276:石井園子ピアノリサイタル 120518
 276:石井園子ピアノリサイタル 120518 ←左の写真をクリックすると拡大します。

遅刻をしたためにシューベルトの「楽興の詩 1番・2番・3番」バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」を聞き逃しました。待っている間にドアの外のモニターから流れてくる音は、なかなかいい感じなのですごく残念でした。

やっと入れて最初に聴いた曲は、リストの「詩的で宗教的な調べ 3番」でした。リストとは思えないなんとも静謐な曲で、心洗われるような気がしました。

休憩を挟んでラストの曲は、ショパンの「24の前奏曲」です。石井園子さんは、2番のような静かな曲よりは、15番のような後半の力強い曲が得意のように感じました。テンポも速めの曲が得意なのではないでしょうか。ピアニッシモをもう少し小さくするとよりスケールが大きく、メリハリが効くのではないか・・・などと素人のくせに分かったふうに勝手に思い込んでいます。
スタンウェイ&サンズは石井園子さんに操られて豊かに響いていました。オーディオ装置ではこうはいきません。やっぱりクラシックは生に限りますね。

アンコールは、曲名は知らないのですが有名なポップスでした。 ちょっとショパンで力を出し切ったかのようで、ノリが悪かったかもしれません。

さて、ピアニストの父親の心境はどういったものでしょうかしら。期待と緊張の連続なのではないでしょうか。なかなか普通では味わえない経験を楽しめていたかなあと知人の心境を想像しても聞いていました。

生演奏が好きな陶酔人

元帳の全文を読みたいと思われた方は、「続きを読む」をクリックしてください。
ながながとした文字が続きます。

---------全文--------
今回は四季のコンサートの中で「浜松出身の演奏家シリーズ」の一環で新進気鋭の「石井園子さん」でした。留学先のドイツのケルンからの帰還公演です。知人の娘さんということもあり、従来とはちょっと違う心持ちで会場にでかけました。

ところが、ちょっとしたミスで遅刻をしました。学校生活でも遅刻、会社生活でも遅刻、そして今脱サラ生活でも遅刻・・・治らないものです。(治すつもりがないという声が聞こえますが)

遅刻のために聞き逃したのは、シューベルトの「楽興の詩 1番・2番・3番」バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」です。シューベルトの時に遅刻したので次のバッハには間に合うと入り口ドアの前で待っていたのですが、係員が申し訳なさそうに「休憩無しで次の曲に入ってしまいました」と。ドアの外のモニターから流れてくる音は、なかなかいい感じなのですごく残念!

やっと入れて最初に聴いた曲は、リストの「詩的で宗教的な調べ 3番」です。席について心の準備無くピアノの音を聞いたのですが、リストとは思えないなんとも静謐な曲で、心静まると同時に心洗われるような気がしました。

休憩を挟んでラストの曲は、ショパンの「24の前奏曲」です。
ショパンという人は、発想が多すぎてそれを全部曲にしたいのか、ちょっとまとまりがないというのが持論です。この24の前奏曲は一つ一つがかなり短いので、演奏者は気持の切り替えが大変じゃなかろうかと思ってしまいます。もっと一つのテーマを変奏すれば長く楽しめるのに、ショパンの性格はそんな気長ではなかったのかも。それよりあふれ出る曲想を譜面にしたかったんでしょう?!
石井園子さんは、2番のような静かな曲よりは、15番のような後半の力強い曲が得意のように感じました。テンポも速めの曲が得意なのではないでしょうか。ピアニッシモをもう少し小さくするとよりスケールが大きく、メリハリが効くのではないか・・・などと素人のくせに分かったふうに勝手に思い込んでいます。
スタンウェイ&サンズは石井園子さんに操られて豊かに響いていました。オーディオ装置ではこうはいきません。やっぱりクラシックは生に限りますね。

終わった瞬間のことですが、聞く側も、聞く機会が少ないせいか、微妙な間がありました。石井園子さんが頭を下げた瞬間に皆終わったことを知り、数秒後に大拍手でした。この「間(余韻)」が大好きなんです。最近は、演奏の余韻を味わる間もなく、いきなり「ブラボー」だの叫ぶのが散見されますが、個人的には好みません。 クラシックは枝雀の言う「緊張と緩和」を楽しむものだと思っているのですが、そんなことお構いなしの昨今ですので、今日のリサイタルは余韻までじっくり楽しめて「いい感じ」でした。

さて24の曲というとなんといってもバッハの平均律ですね。ただバッハは別格として、メンデルスゾーンの無言歌の1集6番のヴィネツィアの舟歌が大好きで、特にシフの演奏が泣けます
パガニーニのカプリーズの24番はダントツにすばらしいんですが、4番の哀切感がたまらんのです。

24曲あると、このように好きな曲とそうでない曲があるのですが、全部聞かないとなんとなくつまんないんですね。我慢して、好きな曲を待つんですね。これがなかなかいいんです。(前に書いたかもしれません)
以前自分専用のいいとこ取りCDを作ってみたのですが、たまに聞くといいのですが、再々聞くとつまらなくなるんですね。いいと取りをしても、つまらないのは、サッカーのゴールシーンだけを見ても詰らないのと同じですね。(例えがピントはずれかもしれません)
アンコールは、曲名は知らないのですが有名なポップスでした。ちょっとショパンで力を出し切ったかのようで、ノリが悪かったかもしれません。

さて、ピアニストの父親の心境はどういったものでしょうかしら。期待と緊張の連続なのではないでしょうか。なかなか普通では味わえない経験を楽しめていたかなあと想像していました。

生演奏が好きな陶酔人



同じカテゴリー(音楽)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
276:石井園子ピアノリサイタル 120518
    コメント(0)