120:海辺(陶酔人)090917

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レイチェル・カーソンの「海辺(平凡社)」を知り、読み出しました。
 120:海辺(陶酔人)090917
レイチェル・カーソンと言えば「沈黙の春」で著名ですが、「沈黙の春」に至る前に、海辺の生物の記述でベストセラー作家になったことを本書「海辺」を通して知りました。

「海辺」の記述は、海辺の微小生物の生態を微に入り細に入り描写しています。同じく丁寧な挿絵は友人が描いているようです。フジツボが満潮・干潮とバランスを取りながら生き続けてきた・ワタリガニの分布が50年かけて北上してきた・・・とあくまでも事実をベースに、微小生物をこよなく愛でた文体で書き綴っています。訳(上遠恵子)も実に自然な日本語になっていて、原文は日本語で書かれたのではないかと錯覚するほどです。

知らないこともまだまだ多いですが、新たに知ったことを素直に喜んでいます。

陶酔人

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微入り細に入り描写している姿勢には頭がさがります。こうした微生物への思い入れが、後年の「沈黙の春」での環境への問題提起に結びついたことは容易に推察できます。また、時折あるペン書きの挿絵はカーソンの友人が愛情込めて丁寧に描いてあって、心が和みます。表紙の挿絵もその一部です。
とはいえ、図鑑を文章で読むような記述が続きますので、門外漢にとっては連続して読むには困難さが伴います。ですので、読了しないままにこの記事を書いています。つまり、長期戦でないと読了できないと思っているのです。さらっと眺めるだけでは失礼になるでしょうから、今後も地道に読み続けたいと思っています。

レイチェル・カーソンの紹介記事はこちらです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%B3

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