196:今年最後の窯出し(陶酔人)101227

カテゴリー │陶芸

今年最後の窯出しをしました。毎回この瞬間がたまらなくて陶芸をしているといっても過言ではありません。今回は時間の都合で空間が多い焼成でした。すると窯の温度上昇が早く、熱量が足りたかどうか少し心配気味の窯出しです。
窯の温度は、上で1270℃下で1250℃まで焼成しています。この上下20℃の違いが大きな違いになります。違いは必ずあるのですが、作品の仕上がりはなかなか狙いどおりにはいきません。
 196:今年最後の窯出し(陶酔人)101227
下の作品は、窯の最上段の大皿です。これは、ずっと追求している土灰釉の斑模様の一連のもので、今回は、そこそこまとまりましたが、厳密に言えば斑模様の熔け具合が少し甘い感じです。これが空間が多いことの影響のようです。
 196:今年最後の窯出し(陶酔人)101227
196:今年最後の窯出し(陶酔人)101227 ←左写真をクリックすると伸縮自在です。

これも同じく追求している赤~ピンクのグラデーションのものです。まあまあ発色が安定してきたでしょうか。
 196:今年最後の窯出し(陶酔人)101227
こちらは黒ベースに中央だけ白を載せたものですが、肝心なベースの黒が口辺が薄くなって茶色になってしまいまして、興醒めるです。黒は鉄を8%混ぜて使っていますが、部分的に濃淡ができて、こんなに変化します。変化しないように濃く施釉すると釉薬がたれて棚板にくっついてしまう場合が少なからずあります。その辺は工業製品と違って変化が大きいのが陶芸でして、そういったばらつきが大きいことを承知の上で、面白い変化につながらないかと何度も何度も追求していきます。
 196:今年最後の窯出し(陶酔人)101227

来年への仕込みを次々にしたいのですが、このところの寒さで作業場が遠くなっている寒さに極めて弱い陶酔人



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