420:ビストロ下水道(佐賀市) 150422

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NHKの番組「サキどり↑」で「下水に光を!活用しよう下水資源」という番組を見まして感動ひとしおでした。
 420:ビストロ下水道(佐賀市) 150422
下水を浄化して農業用肥料と農業用水を産み出し、これによって作った野菜は発育が良く、えぐみがなく甘さも増して、「子供がニンジンを美味しい」と言いながら食べるんだそうです。

このPJを推進した佐賀市職員の前田純二さんは、「下水処理のコスト削減を命じられ」、「お金のかかる高度な処理を、あえてしない」前提を掲げてその対策を独学で探し求め続けた末に、これを実現しました。
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結果、国の安全基準をクリアした上で、3500万円+5000万円のコスト削減を実現した。
 420:ビストロ下水道(佐賀市) 150422
彼は「浄化センターは、宝の施設」と言い放ち、それを全国に広めるべく、野菜が美味しいこともあり「ビストロ下水道と銘打って大PRしています。ネーミングがなんともいいですね!!

そして「最後まで見届けることが必要だ・・・そうしないと循環型の社会は成り立っていかない」と言い、その決意・持続力に頭が下がります。

 420:ビストロ下水道(佐賀市) 150422
下水の熱回収では「下水管に熱回収する装置を埋め込む」ことの紹介がありました。建築会社の大岡伸吉さんは、規制も多く、周囲の猛反対を逆手にとり、「反対が多いから面白い」と逆転の発想をして進めたんだそうです。コンクリート製の下水管は、日本全国つつうらうら耐久年数がきてしまっていて、今後は改修をしなくてはならず、せっかくなので高次元の改修に全国規模で向かうといいのですが。
 420:ビストロ下水道(佐賀市) 150422 
以上の写真はNHKのサキどり↑から転載しました。

「時論公論」では「アイスランドの地熱発電」を紹介していました。アイスランドは化石エネルギーから地熱発電に大きく舵を切ったんだそうです。これからはCO2を出さないんだと言いきっている首相の声が高貴に響きました。
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地熱発電の横では排熱を利用して大温泉施設が大人気だそうです。
この写真は、こちらのブログから転載しました。

ただ「地熱発電機器は日本製」。これってうれしい反面、なんとも悔しいですね。

久しぶりに環境対策に感動した陶酔人

興味がある方は、下の追記をクリックしてください。久しぶりの長々とした「つぶやき」が続きます。

一部上の文章とダブル部分はご容赦ください。

下水道浄化センターでは全国どこでも「反応タンク」があって、100種類以上の微生物が下水の汚れを食べて下水を浄化します。その沈殿汚泥の処理(焼却)に膨大なコストがかかっている。浄化された水もそのままでは川に流せないのでその後で「高度処理」をして川に戻していますが、これもコストがかなりかかる。
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佐賀市下水道浄化センターではその「沈殿汚泥」にアミノ酸など数種類の栄養分を混ぜ込んで1ケ月熟成することで農業用肥料にしています。この肥料が10Kgで20円で提供しているんだそうです。一方で「高度処理前」の浄化された水が窒素・リンを含んだ栄養のある水なので野菜を育てるのに適すると無料提供しているようです。その汚泥肥料と浄化された水によって、佐賀市の野菜は発育が良く、えぐみがなく甘さも増して、「子供がニンジンを美味しい」と言いながら食べるんだそうです。

安全面では土壌協会を経由して日本食品分析センターが安全を確認しています。

佐賀市の市役所職員の前田純二さんは、「下水処理のコスト削減を命じられ」、「お金のかかる高度な処理を、あえてしない」前提を掲げてその対策を独学で探し求め続けた末に、上の方法を実現したんだそうです。

国の安全基準をクリアしつつ、高度処理に使用していた薬品コストは抑えられ、年間3500万円削減、肥料となる汚泥は焼却する必要がなくなり年間5000万円のコスト削減を実現した。

彼は「浄化センターは、宝の施設」と言い放ち、それを全国に広めるべく、「c」と銘打って大PR中。ネーミングがなんともいいですね!!

そして「最後まで見届けることが必要だと思います。そうしないと循環型の社会は成り立っていかない」と言い、その決意・持続力に頭が下がります。

その他の都市でも「神戸でメタンガス」「福岡で水素」「諏訪市ではなんと金を抽出」「新潟では下水の熱回収をして空調」に利用しているようです。

下水の熱回収では「下水管に熱回収する装置を埋め込む」ことの紹介がありました。建築会社の大岡伸吉さんは、規制も多く、周囲の猛反対を逆手にとり、「反対が多いから面白い」と逆転の発想をして進めたんだそうです。コンクリート製の下水管は、日本全国つつうらうら耐久年数がきてしまっていて、今後は改修をしなくてはならず、せっかくなので高次元の改修に全国規模で向かうといいのですが。
ネット検索をすると
積水化学との実証実験大阪市との実証実験が見つかりました。

その下水の熱回収には「硬化樹脂の不飽和ポリエステルを使い光硬化工法で下水管に熱回収する装置を埋め込んで」いるんだそうです。
スウェーデンで学んだ建築会社の大岡伸吉さんが進めたプロジェクトのようなんです。進めるきっかけは、コンクリート製の下水管が耐久年数に達してきたことだそうです。コンクリートの耐久年は50~70年なので、全国の下水管(マンホールなど)延べ46Km(地球を11周)全部改修すると190兆円にもなってしまう。せっかく改修するんだったら、こうした高次元の下水管に代えるべきだと。
実現可能性を考えた周囲の猛反対を逆手にとり、「反対が多いから面白い」と逆転の発想をして進めたんだそうです。

ただ、民間が下水管の改善に参入するには規制が多くて困難で、下水熱を回収することに限定してだけの規制緩和が今検討されているんだそうなんですが、大岡伸吉さんのスピードと比べて官の動きはなんとカメの動きなんでしょう。下水熱ポテンシャルMAPなんてものを大阪市が作っているぐらいだから、どんどん規制緩和をして民間力を利用すればどんどん進むと思うのですが。

サキどり↑再放送の翌日の「時論公論」で「地熱大国に学ぶエネルギー利用」と銘打って「アイスランドの地熱発電」を紹介していました。アイスランドは化石エネルギーから地熱発電に大きく舵を切ったんだそうです。しかも「地熱発電機器は日本製」。これって悔しいですね。

日本はハードは強いが、ソフト面で「温泉業界の反対」「国立公園の法規制」などもあり、アイスランドのようにスパスパ進まない。
大分や北海道にも地熱発電所があるようですが、規模が全然小さいんだそうです。伊豆半島や箱根なんぞは温泉天国なんですから地熱発電にはうってつけのようなんですが・・・

関連リンク
日本下水道協会

下水道のお勉強


どうも、ながながと付き合ってお読みいただき感謝します。

久しぶりに長々とつぶやいた陶酔人



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