599:渡辺崋山の「一掃百態」

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コロナウィルスのこともあり外出を控え、録画を見る機会が増えました。2週間ほど前の放送ですが、NHKの日曜美術館で「真を写す眼 渡辺崋山」を見ました。残念ながら、放送を紹介するページが見つかりません。
 599:渡辺崋山の「一掃百態」
599:渡辺崋山の「一掃百態」
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これは、渡辺崋山が描いた国宝「鷹見泉石像」です。
番組でも紹介されていましたが、精悍な人物が浮かんでくる画ですね。他にも「佐藤一斎像」や父親の肖像画など紹介していました。
渡辺崋山は田原藩の家老にして画家というマルチタレントの人物だったのですね。

日曜美術館ですので画業の紹介が主でした。中でも「一掃百態」という北斎漫画を連想するようなスケッチ集が紹介されていて、大いに気になりまして、探しているうちに「一掃百態」(芸艸堂)の和綴本の豆本が手に入りました。
599:渡辺崋山の「一掃百態」
図書館から借りた「一掃百態」の本が普通サイズなので、豆本の小ささが分かると思います。しかも和綴じ本です。なかなか洒落ていて気に入っています。

 599:渡辺崋山の「一掃百態」
 599:渡辺崋山の「一掃百態」
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見開き左ページは、先生にまじめに教わっている子供たち、右ページは先生の話を聞かず悪ふざけをしている子供たち。江戸時代でも同じだったんですね。驚きです。

 599:渡辺崋山の「一掃百態」
 599:渡辺崋山の「一掃百態」
大名行列を描いたスケッチなのですが、手前ではケンカしているなど、時代劇で見る大名行列の物々しさなど微塵もありませんね。渡辺崋山が嘘を書くはずもなく、多少デフォルメされているとはいえ、江戸の賑わいの中ではこんなふうだったのかもしれません。これまた驚きでした。
 
いろいろ感じ入っていると、以前渡辺崋山について書いたことを思い出して振り返りますと、記事517:田原市博物館 その1 渡辺崋山でなんと同じスケッチで感動していていたのです!

物忘れが激しい昨今ですが、2年前のことだし「まあ、忘れた分だけ二度楽しめられる」と良い方にとらえようとしています。

   記録ってものはしっかり保存しておくものだとつくづく思う陶酔人





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