630:カカ・ムラド ~ ナカムラのおじさん

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12月4日は、中村哲さんが凶弾で亡くなられて一年目の日にあたります。中日新聞の記事には、中村哲さんを題材にした二冊の絵本がアフガニスタンの子供たちに寄付され、読み聞かせも行われていると書いてありました。今回日本語版が双葉社から出版されるとも書いてありましたので、さっそく手に入れました。
 630:カカ・ムラド ~ ナカムラのおじさん

この本は現地の二冊の本((カカ・ムラド~ナカムラおじさん)・(カカ・ムラドと魔法の小箱))を一冊にまとめたものです。
 630:カカ・ムラド ~ ナカムラのおじさん
 630:カカ・ムラド ~ ナカムラのおじさん
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一冊目に当たる前編には、中村哲さんが現地の民と灌漑用水工事で当初手掘りしていて、後日重機も加わった挿絵が載っています
 630:カカ・ムラド ~ ナカムラのおじさん

二冊目に当たる後編には、貧しい子供が、両親を助けるために考えたり行動する姿が描かれています。
貧しい社会を変える魔法の小箱があるわけではなく、「知恵」と「ほんとうのやさしさ」で困難を乗り越えることができると、読んだ子供たちが気付くように書かれています。

 630:カカ・ムラド ~ ナカムラのおじさん
文中で扱われる「魔法の小箱」には北斎の「神奈川沖浪裏」が描かれていて、日本=北斎の構図が世界の認識なんだと感じ入ったものです。

中村哲さんの功績を伝える意味が当然あるのですが、むしろ読んだ人がそれぞれで何ができるかを考えてもらうことに主眼が置かれているようでした。

売り上げの一部がガフワラ(NGO)とペシャワール会(NGO)に寄付されるとも中日新聞に書かれていましたので、精々宣伝をしようと思う陶酔人





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