578:百日紅~Misss HOKUSAI~

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記事180で杉浦日向子さんの漫画「百日紅」を読んだと書きました。それから9年近く経ちましてアニメ「百日紅~Misss HOKUSAI~」を見ました。なんとも刺激的な題名でしょう!

アニメ「百日紅~Misss HOKUSAI~」はすでに2015年に劇場公開されていたんですね。4年遅れで観たことになります。
 578:百日紅~Misss HOKUSAI~

この写真は、「百日紅~Misss HOKUSAI~」のオフィシャルガイドブック(マッグガーデン)からの転載です。北斎の娘のお栄(応為)の気性の強さが伝わります。

ガイドブックには、アニメの作り方・主要担当のコメントが載っているのです。ちょうど今NHKの朝ドラ「なつぞら」がアニメを題材に放映されていて、両方が相まって楽しめています。
 578:百日紅~Misss HOKUSAI~
これが原監督の絵コンテの出だしです。
 578:百日紅~Misss HOKUSAI~
登場人物たちです。
 578:百日紅~Misss HOKUSAI~
主人公を神奈川沖浪裏に出演させています。

感動冷めやらず原作の杉浦日向子さんの「百日紅」(ちくま文庫)を読み返さずにはいられませんでした。
 578:百日紅~Misss HOKUSAI~

映画・ガイドブック・原作をほど同時に読んだことで思い出すシーンが原作なのかアニメなのか少し混然としています。それでも原監督が原作の「百日紅」の雰囲気を限りなく生かしたいということでもあり、混然としたなら、原監督の思いどうりなのかもしれません。

原作の「百日紅」は断片30章(28章)の連作で、末尾はやや尻切れトンビの感じもあるのですが、それは杉浦日向子さんが結末の落としどころを迷っていたのかもしれません。それをアニメ化するにあたり、原監督が取捨選択をしてストーリーをまとめてくれました。
それから原作の各シーン・セリフの全てがテンポよく面白いのですが、お栄(応為)のキャラクターデザインがさらりとしすぎていて、漫画としては少し物足りない感じだったものを、原監督がストンと解決してくれました。なるほど・・・と感じ入った具合です。

製作アニメ会社は「プロダクション・アイジー」です。

今回驚いたのは、アニメを賛成するにスタッフが1000人ほどもいることです。映画の最後にスタッフ一覧が出ますが殆ど読まない(読めない)のですが、ガイドブックには丁寧に全員の名前が載っています!
 578:百日紅~Misss HOKUSAI~
その名前にダブってお栄(応為)の「吉原格子先之図」がエンディングでした。


ネット検索をしていきますとアニメ「精霊の守り人」もプロダクションIGだったことも知りました。なんとなく複雑な気持ちです。

「百日紅~Misss HOKUSAI~」の公式HP
なかなかてんこ盛りの情報が載っていて是非見られたらいいと思います。これを見るにはFlashPlayer Ver8が必要ですが、1回のみ許可のダウンロードをすれば安全に簡単に見られます。

2017年には、NHKでお栄に関する二つの番組が取り上げられたようですが、見逃していました。
残念なことでした。
NHKドラマ 眩(くらら)~北斎の娘~ 2017

歴史秘話ヒストリア おんなは赤で輝く 北斎の娘・お栄と名画のミステリー 2017


  今回アニメ業界のことをもう少し調べましたが、微妙なこともあり割愛する陶酔人






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