575:「ちかえもん」

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3年前に録画してあったNHK時代劇「ちかえもん」を見ました。
NHKのHPからは写真を引用できませんので、
575:「ちかえもん」
この写真は、meiwasuisanドラマ掲示板からの転載です

写真からもドタバタ劇の雰囲気は想像できますね。

「ちかえもん」とは近松門左衛門の劇中略称です。
主人公は松尾スズキ演じるちかえもんなのですが、ダブル主人公ともいうべき青木崇高の万吉の演技が白眉です。

テーマは近松門左衛門の「曽根崎心中」の主人公「お初」「徳三郎」の話をからめながらも、破天荒な筋書きでどこまで史実なのかフィクションなのか判然としません。近松門左衛門を知らない陶酔人でも楽しめましたし、知っていればなおさら楽しめるタッチになっています。

脚本は藤本有起です。藤本有起はNHKの朝ドラの「ちりとてちん」を手掛け、その際に青木崇高が貫地谷さおりの旦那役を演じています。

青木崇高は、NHK大河の「龍馬伝」で福山雅治が人気を引っさらった折に、嫌われ役の後藤象二郎を徹底的に演じて驚いたものでした。

今回も風采は上がらない、子供のまま成長したような役柄で「不孝糖」なり得体の知らないものを売り歩きます。それが尽き抜けていて気持ちよかったです。

 575:「ちかえもん」
この写真は、なんばオリエンタルホテル  国立文楽劇場 文楽鑑賞教室 曽根崎心中
からの転載です。

それから、大阪の竹本座で、近松門左衛門が人形浄瑠璃の脚本を書き、竹本義太夫が義太夫を語っているシーンには納得させられました。江戸時代のこととて、近松門左衛門も井原西鶴も違いが殆ど分からずごっちゃになっていたものが、今回のドラマでかなりすっきりしました。

その後人形浄瑠璃が文楽と呼称されるようになったのは、<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/文楽座" target="_blank">文楽座が人形浄瑠璃の中心になったからのようです。
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上と下の写真は文楽座のHPからの転載です
文楽座のHPには文楽の魅力が描かれています。
 575:「ちかえもん」

前からそうなんじゃないかなあと思っていた「曽根崎心中」と落語の「お初徳兵衛」が同じことだということがはっきりと分かりました。さらに調べますと「船徳」は「お初徳兵衛」をアレンジした話だということも分かりました。

曽根崎にある「露店神社」は曽根崎心中の舞台ということで大ブレイクして「お初天神」と呼称されるようになったようです。

一方で「初天神」とは全く違うことも分かりました。おおいに紛らわしいものですね。

  調べれば調べるほど面白いことが分かって楽しい陶酔人






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