493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値

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石川英輔の「ニッポンのサイズ 身体ではかる尺貫法」(講談社文庫)の中に書いてあったのですが、曲尺(かねじゃく・さしがね)の有効性に驚いています。円周率だの三角法だのを大和時代から大工さん(宮大工)が利用していたなんて・・・すごいことです。この図り方などは「度量衡」と言うらしいのです。

 493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値

永六輔が「尺貫法」の存続を訴えていたことはなんとなく知っていたのですが、その辺のいきさつもこの本には書いてあります。

さてその「曲尺」の錆びたものが「道具箱にころがっていた」ことを思い出しまして、
 493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値
それを磨いてみたら見事にきれいに復活しました。
 493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値
うれしいことに、この曲尺は今は作れない尺寸のみの昔のものなのです。ひょっとするとお宝かも・・・

先人の知恵を学んでみますと、なんということでしょう。
 493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値
表面(右)に対して裏面(裏金・角曲は√2倍(1.41倍)なんです。正方形の対角線の長さですね。
 493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値
拡大すると√2倍であることがわかります。
 493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値
直角二等辺三角形の縦横に相当します。

 493:曲尺(かねじゃく・さしがね)の価値
裏面の内側には、縦で直径を図ると、横で円周が一目で分かります。

使い方は現代の大工さんでさえ使いきれないほどにまだまだ無限にあるようです。

こんな便利なものがあるのに、法律でメートル法に統一されて使えなくなっていたなんて現代はねじれていると言わざるを得ません・・・
永六輔に感謝ですね。

一方で、家にころがっていた曲尺は使い方分からないし、L字形になっていて収納しにくくて邪魔だなあと思っていた自分が恥ずかしい限りです。

以下に曲尺の使い方のリンクを載せておきます。

さしがねの使い方

さしがねの使い方・目盛りの見方

大工さんが作ったホームページ

またまた先人の偉大さに感動する陶酔人



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