237:国芳の展示(陶酔人)110819

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記事179に続いて国芳の紹介です。
静岡市美術館で「国芳」の展示が開催されていました。没後150年と銘打って、400点が前期・後期と分かれて展示されていました。国芳の作品は2000点とも言われていますので、ほぼ全体が把握できると言っても過言ではないでしょう。
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静岡市美術館のホームページはこちらです。 → http://www.shizubi.jp/
没後150年の国芳の展示はこちらです。 → http://kuniyoshi.exhn.jp/

大阪で4月~6月、静岡で7月・8月、東京で12月~2月なので、静岡県で見られるなんてめったにないチャンスでした。国芳得意の風刺画、三枚繋がりの有名大物作品は無論ながら、初期の作品も網羅されています。
初めて実物を見る国芳の展示は思いのたけが入った分、感動はプラスマイナス様々でした。有名な作品はそこそこNHKやら美術館で見てきた経緯もあるので、感動というよりは実物を見たなという満足感を感じていました。一方で初公開作品の前ではこちらはうれしさ百倍でした。下の2点も初公開です。
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「ばかてほんひやうきんぐら」なんてなネーミングが洒落てますね。無論「仮名手本忠臣蔵」を見ている前提のでのユーモアです。

江戸の人たちは、下の絵でどの役者をデフォルメしているのかわかったようです。「蝦蟇手本ひやうきんぐら」というネーミングもいけてますね。
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上の作品も含めて今回一番気に入ったのは、動物達のデフォルメ作品郡でした。思わず噴出さずにはいられません。秀逸は狸のデフォルメなんですが、作品を掲載するにはちょっとはばかられます。ですので、ちょっと品のいい方を紹介します。
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三味線を弾いている(!)。なんという諧謔!(というよりブラックユーモア?)でしょうか。大作も好きなんですがこういうひねった作品がより好きなんです。

静岡の展示は21日で終わりましたので、見逃した方は、12月~2月の東京の展示を待つしかありません。それだけの価値はあると思います。

国芳の紹介記事(ウィキペディア)はこちらです。 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E8%8A%B3

ますます国芳に傾倒する陶酔人



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