222:箱根その3:ポーラ美術館(陶酔人)110415・16

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記事220221に引き続き、ポーラ美術館を紹介します。 http://www.polamuseum.or.jp/
このポーラ美術館のホームページはすばらしいので是非クリックしてみてください。 特に「建築」「箱根の自然」コーナーは必見です。
なんとポーラ美術館は国立公園内にあるんですね!「箱根の自然と美術の共生」がコンセプトのようです。 ブナ、ヒメシャラ、ヤマボウシなどの種子から育てた苗を植樹してもいるようです。

ウィキペディアの紹介記事も載せておきます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8

駐車場からヒメシャラの木々を見て歩いていくだけで、十分癒されます。
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全面ガラス張りのポーラ美術館はしびれるほどに周囲の自然と調和していました。
 222:箱根その3:ポーラ美術館(陶酔人)110415・16

自然と調和のために建物の高さは低く作り、展示場は地下にあるんですね。
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山の傾斜を利用して作ってあるので、地下とはいえ、自然光にあふれているんですね。
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レストランも自然の中の雰囲気が十分味わえます。
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企画展示はレオナール・フジタと書いてありましたので、新人画家の展示だろうと思っていましたら、なんとレオナール・フジタは藤田嗣治のフランスでの洗礼名でした。知らないというのはとんでもないものですね。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%94%B0%E5%97%A3%E6%B2%BB

藤田嗣治のフランスでの実績が余すところ無く展示されていましたし、西洋と日本の著名な画家の作品もしっかりと展示されていました。

作品の一番目は藤田嗣治の「自画像」でして、なかなかユーモアがあって微笑ましかったですし、
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この写真を含め以下のものは、図録をスキャニングさせてもらいました。

「美しいスペイン女」の清楚な面立ちには魅入られました。
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お得意の「猫」の絵はなんとも愛らしく、なんとも生き生きしていることでしょう。
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子供が扮する職業紹介の15cm角の絵の「小さな職人たち」は、ユーモアたっぷりで和みました。ちなみにこれはマニキュア師の絵です。
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「素晴らしき乳白色」と評された作品の数々は油彩なのに、しっとりとしたタッチです。象牙の質感を感じましたし、日本画の画材で洋画を描いているような感じもしました。

藤田嗣治以外では、黒田清輝の「野辺」が良かったですね。以前東京駅に「ステーション・ギャラリー」があって、そこで偶然ラファエル・コランの展示を見たのですが、その際に、弟子の黒田清輝がコランに師事していた時代の作品としてこの「野辺」が紹介されていました。遠目では、瞬間コランかと見紛うばかりです。誰でも初期には先生のタッチを真似て学ぶんですね。

見学している最中に地震がありました。感覚的には震度3ぐらいでした。場内放送では、完全免震構造なので安心して見学していてくださいとのことでした。設計は日建・施工は竹中で2002年竣工・開館らしいです。

現実離れした世界の中で現実を思い起こされた陶酔人



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