550:浜松交響楽団定期演奏会

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実に久しぶりに浜松交響楽団の演奏会にでかけました。思い返せば30年ぶりかもしれません。
 550:浜松交響楽団定期演奏会
 今回の写真はすべてパンフレットからの転載です。

年2回で第85回目というのですから、足掛け40数年になりますね。その頃はこういっては失礼ですが「ちょっとね」って感じでした。それでも市民交響楽団の発足だからと割と出かけていきましたが、しばらくしてぱったり行かなくなりました。

近年うまくなったという噂を聞いていましたし、今回の指揮者とゲストコンマスはすごいというふれこみもあり出かけました。

まず驚いたのは、アクトシティの大ホールが満員だったということです。前半のボロディンの「イーゴリ公」が100人の合唱付きだったので、合唱の関係者で満員なのかなと疑っていました。残念ながら前半の演奏でしたので、またもや睡魔に負けまして、万雷の拍手で目が覚めました。

後半はリムスキー・コルサコフの「シェラザード」でした。交響楽団員だけの演奏なのに満員は変わりません。この30年で着実にファンを掴んできたんでしょうね。

指揮者は井崎正浩さんです。
 550:浜松交響楽団定期演奏会
ハンガリーを中心に活躍している指揮者のようです。

「シェラザード」というと千夜一夜物語の語り手で、残酷な王様に夜毎に面白い話を聞かせ、改心させるという物語ですね。それに合わせてか、曲は幾多のフレーズが盛り上がりを続けながらもフォルティッシモのフィニッシュにはならず次のフレーズ・次の章に続きます。それに演奏者全員のソロをたっぷりと聞かせるような音楽でして、とても興味深かったです。バスーン(ファゴット?)、クラリネット、フルート、イングリッシュホルン(?)などのソロが続きますし、トライアングルもピッコロのソロも続きます。シエラザードが王様に1001もの話を聞かせるように、すべての楽器を紹介するような曲でした。

コンマスはゲストの辻井淳さんです。
 550:浜松交響楽団定期演奏会

このふたりがオケを引っ張ったせいもあってか、なかなか感動的な曲になりました。
第一楽章、第二楽章あたりでは、極めて冷静に聞いていたのですが、第三楽章あかりから入り込んでいる自分に気づきました。最終段では残響が4秒5秒と響いた余韻の後でまたまた万雷の拍手でした。近年終わるか終わらないうちにブラボーをいう興ざめなコンサートがあるなかで実に心地よいエンディングでした。

観客は小学生もいる中で、マナーは完璧でしたし、期待以上の結果に大満足した陶酔人









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