473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」

カテゴリー │陶芸

資生堂アートハウスが主催する「有田焼四百年と今右衛門」の対談イベントで掛川グランドホテルに行ってきました。対談相手は前静岡文化芸術大学学長だった熊倉功夫氏です。
 473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」
資生堂アートハウスが「三人の人間国宝による色絵磁器」を開催している一環での対談でした。
参加者は100人以上いました。
熊倉功夫さんの問いかけも絶妙なのですが、若くして人間国宝になった14代今右衛門氏の歴史と才能と努力に裏打ちされた言葉は鋭く深かった。しかも話す内容は実に分かりやすかったのです。
 473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」
こちらの写真は今右衛門窯のHPからの転載です。

大御所林家晴三氏とのかかわりあいも興味深いものでした。
江戸初期の有田での磁器誕生、鍋島の殿様の美意識、九谷との関係などや、芸術と工芸の立ち位置の違い、、、、
今右衛門窯の動線(職人の動く流れ)が効率的でないことが、かえって職人同士のコラボを産みやすいといったこと、ミルを使わずに手で撹拌するからこそ微妙な味わいができるといったことなど、興味は尽きませんでした。

せっかくなので資生堂アートハウスの企画を見てきました。
 473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」
13代今右衛門氏の作品が10点ほどあったでしょうか。
 473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」
染付吹墨・薄墨吹墨の皿・壺すばらしい作品群でした。

当代の14代今右衛門氏の作品は小品が中心の展示ですが、意欲的な造形が多かったです。
 473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」
 473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」
写真では判然としませんが、中央にプラチナ彩を施し、白の中の白が絶妙でした。

藤本能道氏も同じく色絵磁器で人間国宝に認定されました。絵柄を枠線を使わない描き方は、まさに絵画そのものでした。
 473:対談「今泉今右衛門と熊倉功夫」

刺激を受けてばっかりの陶酔人



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