386:日本の色 その1 140716

カテゴリー │陶芸

「色の名の物語」という題名に引かれて図書館で借りてきた本からの紹介です。著者の木村孝さんは染織研究家ですので着物を中心に色の様々を紹介してありました。そのきらびやかに思わずため息がでますが、今回は、きらびやかな色についている「和名の紹介」です。
萌黄色・柳葉色・鶯などはなんとか想像がつきますね。
 386:日本の色 その1 140716
これは柳葉色の着物です。なんともいえない色ですね。

京紫・江戸紫・緋赤・朽葉色・縹田色(はなだいろ)・利休鼠などこれら日本の色のネーミングは奈良・平安時代からでしょうか、なんとも雅な名前ですね。
 「日本の色の名前

西洋のネーミングも網羅したリンクはいくつかあります。
 「色名一覧

で、その1として紅殻(弁柄)を紹介します。紅殻(弁柄)色は「黒を含む暗赤色の色」とありますが、本にはこの写真が載っていました。
 386:日本の色 その1 140716
ウィキぺディアの紅殻(弁柄)はこちらです。
 紅殻(弁柄)

さて陶芸では「紅殻」は使わず「弁柄」の文字を使います。染織と同様の色でしてそのままでも鮮やかな色なのですが、この弁柄(酸化第二鉄)のわずかな違いで窯で焼くと赤・柿・飴・茶・黄・青・緑・黒と変わります。

今回は釉薬の色の話でして、釉薬の色はほぼ赤系の範囲です。施釉段階で、衣服に釉薬が飛散することがよくありますが、この赤系の色はしっかり残ってしまいます。一瞬のうちに染まります。陶器もこれほど赤くなればと思うのですが、なかなか陶器の赤は困難を極めます。

残念ながらまだいい赤を捕まえていない陶酔人



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