338:五嶋みどり礼賛 その1 130615

カテゴリー │音楽

これから、「みどり礼賛」と称して、3回に分けて五嶋みどりについて書く予定です。

「芸術家は作品でのみ評価されるべき」と思っていますので、コンサート会場での演奏が一番なのですが、日時・場所・金銭面からCDが中心とならざるを得ません。ということでコンサート・CD以外のことは「他の事」に分けられまして、殆ど関心がありませんでした。
 338:五嶋みどり礼賛 その1 130615
TVでの演奏は「こちら(見る側)の姿勢がだれている」のであまり感動をすることがないのですが、「2012年末に偶然BS朝日の放送で、「五嶋みどりのデビュー30周年コンサートツアー」で衝撃を受けまして、以来半年意見を暖めてきまして、今回書いてみます。

2012年夏、デビュー30周年ということで、日本全国の寺院・神社・教会など“祈りの地”を訪れ、バッハの無伴奏を演奏するという企画でして、前から五嶋みどりの無伴奏を聞きたいと思っていたこともあり、偶然見た民放のBS朝日に感謝感激でした。
 338:五嶋みどり礼賛 その1 130615
浦上天主堂・西本願寺・大宰府天満宮・中尊寺でバッハを演奏してたんです。受け入れた教会・寺院もすごいですが、音響のいいとは言えない寺院で演奏した五嶋みどりもすごい!

TVのこととて、演奏自体の放送は限られていたのですが、セミの音、雨の音も渾然一体となった音も不思議な感覚でした。映像では、参拝客が建物の外で聞き入る姿が見られたり、足音だって入るのでは?話し声やら携帯の音は大丈夫か・・・などと心配しながら映像と音声を追っていました。
  338:五嶋みどり礼賛 その1 130615
演奏自体は、ゆったりとした(しすぎ?)と思える演奏でした。TV画面なのに宗教的な感じさえしました。

以下書くことも「他の事」なのですが、書かざるを得ません。
興味のある方は「続きを読む」をクリックしてください。例によって言葉の羅刹が続きます。

MIDORIのバッハに打ちのめされている陶酔人

以下は「他の事」で感動したことです。

1:ホテルは普通のホテルですましているし、予約・洗濯も自分でする
2:移動手段は電車・バスなど公共交通手段
3:服装も普段着

演奏すること・演奏を教えることに特化した人生を送っているんですね!まさに音の求道者のようです。BS朝日の記事では、五嶋みどりが出した答えは、「私は、自分の道を歩む」だったようです。祈りの地”を巡るツアーに同行し、彼女の活動や生活ぶりの裏に隠された思い、そして天才バイオリニストの素顔を描き出したかったんだそうです。その意図どおりに見事に心を打ちました。

そのバッハ無伴奏全曲演奏がなんと4月にオーストリア・ドイツでやることは分かっていたんですが、当然行けません。悔しいと地団太を踏んでいました。
ですので是非ともCDが発売されることを祈っています。可能なら東京-大阪間でのバッハ無伴奏のリサイタルがあれば何をさておき出かけたいのですが。どうなりますことか・・・

この辺のことは五嶋みどりの公式ホームページに書いてあります。
 http://www.gotomidori.com/japan/



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