202:クラシックコンサート雑感 その1(陶酔人)110123

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浜名梱包がスポンサーになっている「Act New Artist Series」は比較的安価で新進気鋭の演奏家の演奏を間近で聴くことができます。どのくらい間近かといいますと、1列目は演奏家と1mしか離れていません。サロン演奏会ってのに近いのかもしれません。
今回はシリーズ76回目でピアニストの三浦文彰さん(まだ超有名ではないので「さん付け」)です。
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彼は見るからに若い!どうやら18歳のようです。
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千の天使がバスケットボールをする」ブログを参考にしますと、
2009年にドイツのハノーバー国際バイオリン・コンクールで16歳の三浦文彰さんが優勝したようです。
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当時NHKで取り上げられたようですが、記憶にありませんでした。
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ハノーバー国際バイオリン・コンクールはヨーロッパ音楽界の登竜門のようです。6歳から「あの徳永二男」に師事して、11歳で初のリサイタルをして、徳永次男をして「彼は世界的なヴァイオリニストになる才能がある」とまで言わせたらしいのです。

ラストのフランクのソナタは素晴らしいの一言でした。拍手も鳴り止まない中で、アンコールを一曲しか準備していないのも初々しい感じで好感持てました。久しぶりに楽しみな新人を知りました。今後が楽しみです。

ややマイナスイメージを読みたい方は、「続きを読む」をクリックしてください。字だけです。


演奏もできるわけでもない、ただの素人クラシックファンのため息を以下記します。
以下は「である調」です。

1:演奏中に顔をしかめる感じに余裕の無さを感じた。
パールマンのように、にこにこしながら難曲を演奏するのを見たいものだ。もっとも師匠の徳永次男もにこにこして演奏はしてていない。それでも顔はしかめていない。

2:高音のやや硬い音が気になってしかたなかった。個人的には嫌いな音だ。ヴァイオリンが二級品なのかとも思ったぐらいだ。
それでも時折やさしい音色もあるので、気になる箇所はわざと硬く演奏しているとしか思えなかった。例えて言えば、ギドン・クレーメルの「バッハの無伴奏の演奏」に似ているように感じた。当然このギドン・クレーメルの演奏も嫌いだ。

さらに前半はベートーベンのソナタ3番と8番だったこともあってか、消化不良だった。後半の一曲目のワックスマンのカルメン幻想曲も高音は同様だった。それでも、繊細な音も聞けたし、スーパーテクニックな指使いも見られたし、少し冷静に聴けた。

ラストの曲はフランクのソナタだった。この名曲を同じように演奏するのかどうかヒヤヒヤものだった。さすがにこの名曲を加工するのは憚られたのか、他の演奏家のCDのように聞きなれた音だった。フランクのやわらかさ・甘さは遺憾なく発揮されていたし、ダイナミックさも繊細さもアップテンポもスローテンポもそのすべてが気に入った。このことからも、彼はやわらかく演奏することより硬く演奏することがスキなんだと思う。そんな彼が、1曲でもやわらかい演奏をしてくれたことは有難かった。つまりどのような演奏形態もできるようだ。なので彼が今後どちらの方向に進むのか興味津々だ。
若手では、樫本大進(もう中堅か)がベルリンのコンマスになったという快挙も先般報道されたし、今度三浦文彰さんがどうなっていくのか大いに楽しみだ。



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