162:水木しげる(陶酔人)100518

カテゴリー │本・歴史・人物・・

NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」に触発されて、「のんのんばあとオレ」を読みました。
見えないものの存在に感度が高い水木しげると老婆との語らいを通して人の出会いと別れのせつなさを描いています。
友を失った時にのんのんばあは「人のこころはなあいろんな魂が宿るけん成長するんだよ」としげるをなぐさめる。
「小豆はかり」は「長いときが理解を深めるとは限らない。一瞬は永遠であり永遠は一瞬である」としげるに語る・・・
 162:水木しげる(陶酔人)100518
講談社漫画文庫
朝ドラ「ゲゲゲの女房」は、「のんのんばあとオレ」からも引用されているようでした。

水木しげるには先年感動したことがあったことから注目していました。それは、「妖怪道五十三次」という本です。これはなんと「ゲゲゲの鬼太郎」が仲間と「東海道ならぬ妖怪道を旅する」設定の浮世絵です。絵師水木しげると現代の名工達の彫師と摺師の手によるものです。今回の本物の浮世絵は1枚30万円する限定版ですので当然買えませんので、53+2枚が本として出版されていたこの本を手に入れました。この本と歌川(安藤)広重の東海道五十三次の本とを比べながら見ると面白さが倍増します。由比の静岡東海道広重美術館では無論本家の広重の東海道五十三次が見られますが、「妖怪道五十三次」も販売されています。→http://plaza.across.or.jp/~kakusa/hiroshige.html
「妖怪道五十三次」の公式ホームページなんてなものもあるんですねえ!http://www.yanoman.co.jp/yokai53/index.html

五十三次のスタートは日本橋です。二つを見比べると楽しみが倍増します。
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ここまでやってくれたか!と感慨深いものがあります。

職人を崇拝する陶酔人



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この記事へのコメント
はじめてお邪魔します・・・
同じ時刻に同じ『妖怪道五十三次』のネタで
UPされている方がいるの見つけて吃驚です!
『のんのんばあと~』は笑いのなかにもペーソスがあり
とても良いエッセイですよね・・・
ちなみに同エッセイを原作にしたNHKのドラマでは
茂の父親が「岸辺一徳」、母親が「もたいまさこ」という
ナイスなキャストでしたよ!
またお邪魔いたします・・・
Posted by junojuno at 2010年05月17日 22:30
いるもんですねえ。同好の人が!!
わたしは江戸時代が好きで、江戸時代にはゴミって言葉が存在してなかった。究極のエコ社会だったってのに感動しています。それから江戸の職人にあこがれています。浮世絵はその最たるものです。北斎と国芳が好きなんですが、水木しげるは現代でそれをやってのけてくれました。由比の東海道広重美術館の横の売店で「妖怪道五十三次」を見つけたときの感動・感激は今でも生々しく覚えています・・・
陶酔人
Posted by 陶酔人 at 2010年05月17日 23:28
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