陶酔人の窯

陶芸の技法の中に、ロクロ終了後に追加工する方法があります。一度ロクロで綺麗に仕上げてから、少し乾燥した後で波状に加工するのです。
　
写真のものはトライ２のものですが、苦戦の具合がおわかりでしょうか？なにかスカットしていない・線がシャープでないと思いませんか？そう、波のラインがゆがんでいる・波と波の間隔が少々ずれているのです！

波状といっても定規があるわけではないので、フリーハンドに近い状態でトライします。無論あたり（下書き）はつけてあります。あたりはありますが、球状の作品に波状に陶芸カンナで削っていく工法は一筋縄では行きません。
波が一周連続していてなおかつ、上下の波との間隔を一定にしたいのです。

諸先輩方は２０代から毎日こうした技を磨いてきたのだと思います。こちらはそうはいきませんが、「人生に遅過ぎるといういことは無い」とばかり「遅まきながらの精進」です。

陶酔人