105:和算(算学)(陶酔人)090731

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記事92の山村修がペンネーム「狐」の書評で紹介していた金重明の「算学武芸帳」を古本屋で手に入れて読みましたが、なかなかのものでした。
 105:和算(算学)(陶酔人)090731
江戸時代に算学(和算)が人気で、洋算にひけを取らぬ実力だったようなのです。sin・cosは言うに及ばずで、微分積分・行列まではなんとか付いていけましたが、果てはディオファントス方程式(?)などと聞いたことも無い式が出てきたりして、驚きです。この「算楽武芸帳」で取り上げられたのは幾何が多くて、写真のような円と四角・三角を書いて面積を求めるなどの問題を出し合って他流試合をするという趣向です。金重明の文体についつい引き込まれて一気に読了しました。

なんと全国には、この問題を「額」にして神社に奉納してあるそうなんです。それも少ない数ではないのです。信じられませんがあるようなのです。残念ながら静岡県にはないようです。
 http://www.wasan.jp/
(090802追記です。同行の人はいるもんで、さっそく間違い修正を指摘されました。静岡県にも3ケ所あるようです。近々探してみたいと思っています。)


例題はこんなところからも見られます。
 http://www2.ttcn.ne.jp/~nagai/sangaku/sangakumondai1.htm
 http://www.nikkei-science.com/page/magazine/9807/sangaku-Q.html

世の中には知らないことがなんと多いことか。でも、遅まきでも知ったことはうれしいもんですね。

 陶酔人

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なかでも、主人公が難問に追求してあくことなく突き進む姿は、気持ちいいものでした。難題・難問のときは、思考が同じところをぐるぐる回っていたり、振り出しに戻ったり、足掛け10年以上も考えている場合もある。で、ずっと暖めて・考え抜き性も根も尽き果てた時に、ふと女神が微笑むときがある。その時には、なにか解けるような予感がする。で解けたら安堵する間もなく次の難題に挑む。

これって、現代でもなんにでも当てはまると思ったものです。

スポーツ・学問・芸術・趣味・・でもなんでも段階的に進歩する(んだろう)。一段階上がったら当然次の段階までは停滞もする。この繰り返しなんですね。これを持続するかどうかがキーなんだと思います。

自分のことになりますが、大皿(50cm)に四苦八苦していて、停滞に継ぐ停滞なんです。そこをそろそろクリアしそうなんですが。果たして結果は如何になりましょうか。いずれ報告できるのではないかと思っているのですが。

 陶酔人



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