591:黄表紙「化物大江山」

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江戸時代の文化が好きの陶酔人にはもってこいの本が見つかりました。黄表紙というのは、江戸後期に流行った読み物で、「パロディー」「穿ち」「絵」を基本として成り立っています。恋川春町という戯作者が書いたこの本をどうして知ったかと言いますと、蕎麦の冊子を見ている中でそば・うどんを題材にした「化物大江山」(現代教養文庫の江戸の戯作絵本(一))なるものの存在を知りました。残念ながらこの本の出版は終わりまして、中古で手に入れました
 591:黄表紙「化物大江山」
表紙ですが、「うどん・そば 化物大江山」と書いてありますね。
大江山の話は、大江山に棲む鬼を源頼光が退治する伝説ですが、「御伽草子」(岩波文庫)で取り上げられた「酒呑童子」のことです。
鎌倉時代の「大江山絵巻」が元帳のようですが、昭和57年に野坂昭如が「野坂昭如の酒呑童子」(集英社)を発表しています。
当時は江戸が田舎者扱いされていて、うっぷんをはらすがごとく、本場ものの関西のうどんに対抗して蕎麦がもてはやされたこともあり、
この「うどん そば 化物大江山」が大ヒットしたんだそうです。
 591:黄表紙「化物大江山」
 591:黄表紙「化物大江山」
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表紙に続く「序」がまたいいんです。蕎麦は薬効が10以上あるのだが、薬味が無いと楽しみが減ると記してあります。
 591:黄表紙「化物大江山」
 591:黄表紙「化物大江山」
最初の絵柄は、源のそばこ(源頼光)が四天王に相談した際に、渡辺のちんぴ(蜜柑の皮(渡名綱))がうどん(鬼)を退治すると申し出ている場面です。残りの三人は、碓井貞光のだいこん、卜部季武のかつおぶし、坂田金時のとうがらしと並んでいます。
 
ことほどさように、蕎麦を引き立てて、新参者の江戸っ子の溜飲を下げていたようなんです。

以下は記しませんが、知れば知るほど面白さが増してくるのは、落語・クラシックなどと共通していますね。

関連記事は以下です。

恋川春町

東京都立図書館の資料

蕎麦とうどん

酒呑童子


  ますます江渡時代の文化が好きになる陶酔人



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