580:チキンカップ

カテゴリー │陶芸

先般チキンカップなるものの存在を初めて知りました。

580:チキンカップ
 この写真は、やきもの名鑑6「中国の陶磁」(講談社)からの転載です。
 
子孫繁栄を願い、雄雌一対とヒナ3羽が描かれています。正式には「豆彩鶏図盃」と言います。鶏の図柄が珍しいことと緑の色が鮮やかでヨーロッパ人がチキンカップと称したようです。

明の成化時代に作られた径8cmほどの作品で、時の皇帝のためだけに作られ、皇帝だけが使ったものを、時代を経て台湾の故宮に展示されています。

その色が成化時代にしか出せなくて、明の後期の皇帝は嘆いていたそうです。以後この色は再現できていません。

皇帝のためだけに作られたことから当然数は少なく、流出した1盃が5年前に競売にかけられ、なんと37億円で落札されたそうです。驚きを通り越していますね。

以下のブログに詳しく書かれています。

中国古陶磁器~そのロマンを求めて

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   15年ほど前に故宮で見たんでしょうが、全く記憶になかった陶酔人





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