485:手塚治虫 その2 「ブッダ」

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記事482で予告しましたが、手塚治虫の「ブッダ」全8巻(潮出版社)を読了しました。
 485:手塚治虫 その2 「ブッダ」

 485:手塚治虫 その2 「ブッダ」
 485:手塚治虫 その2 「ブッダ」
ブッダを年とともに徐々に神々しく描いていく技は流石です。手塚治虫のキャラを超えていた感ありでした。
 
全巻のテーマは、「輪廻転生」でしょうか。時は絶えずして流れ、動物・植物を含むすべての生命体が「輪廻転生」をするので過去・現在・未来に拘泥せず、他に尽くせと描いています。

 485:手塚治虫 その2 「ブッダ」
また興味深い描き方として、「涅槃の粋に達した偉人であろうと葛藤があった」という視点を取り入れています。そしてそれはそのまま手塚治虫の心の葛藤であったように読み取れます。

 485:手塚治虫 その2 「ブッダ」
 485:手塚治虫 その2 「ブッダ」
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さて「ブッダ」を描いてしまったらその後がなさそうなのに、「ブッダ」はどうやら「火の鳥」の壮大な物語の一構成要素であったともウィキペディアには書かれています。

ということで、とうとう「火の鳥」全巻を読むことになるであろう陶酔人


メモ
釈迦は弟子に仏典の編纂も偶像崇拝を禁じていたはず・・
時とともに弟子たちは仏典を編纂してきてそれが今日仏教の教えとなった・・
その仏典を読まずに(読めずに)書くのは無茶ながら、読まない方がいいのかもと言い訳しつつ・・

最終巻に手塚治虫が「あとがきにかえて」の中で登場人物には実在とフィクションがあると説明・・
誤解を与えないための丁寧な説明ながら、やや蛇足の感あり・・・
説明がない方が「物語の品格」がより保てたのかも・・・




 
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