454:小学唱歌集(明治14年)

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偶然ですが、名著復刻シリーズのレア本「小学唱歌集 初編」の復刻版(ほるぷ出版)を手に入れました。復刻と言っても昭和53年の復刻ですから今から38年前のことです。しかも新品としか思えないもので600円だったんです。
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お分かりでしょうか。なんと和綴じ本です!

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なんと明治14年に発行されたものです。文部省音楽取調掛が編集したと書かれています。

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緒言で泣かせるのは、「・・およそ教育の要は徳育知育体育・・」と書かれてる箇所です。
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「・・本邦固有の音律に基づき彼長を取り我短を補い・・・」と書かれていて、日本音階を肯定した上で西洋音階の長所を取り入れるという方針を明言しています。

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西洋音階の7音を丁寧に教えようとイロハが始まります。

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記念すべき第一曲目は「かをれ」です。「かおれ におえ そのふのさくら・・・」

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17曲目はなんと「ちょうちょ」です。

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20曲目は「ほたる」の題名ですが、「蛍の光」なんですね。

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23曲目は「君が代」でした。しかも詩は同じでも曲が違っています。小学唱歌として「君が代」は発行されたが、国歌になる際に曲が変わったんではないかと想像したのですが、ウィキペディアによりますと「君が代」は詩は新古今和歌集の短歌らしく、曲は明治13年に作られたとありました。そうなると国歌の曲が先で文部省唱歌の曲が後ではちょっと妙な感じです。それとも当時はおおらかで「ま、いいか」となったのかもしれません。

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末尾の「定価金八銭」も興味深いですね。

なんか久しぶりにお宝資料が手に入って有頂天の陶酔人



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