396:岐阜その1(小瀬の鵜飼) 140930
記事395で
日本伝統工芸展を見に名古屋に行ってきたと書きました。せっかくなので岐阜に足を延ばしまして
小瀬の鵜飼いを見てきました。
この写真を含め他の写真も
岐阜県観光連盟公式サイトの
岐阜ポートフォリオの中の
小瀬鵜飼から転載しました。
と言いますのも、鵜飼は暗い中で行われますので写真がうまく撮られないからです。
陶酔人の写真ではなんだが全然わかりません。
小瀬は岐阜県の関市にありまして、
岐阜市の鵜飼(長良川鵜飼)より少し長良川の上流に位置します。
静寂の中で船が波をたてる音、炉さばきで船が軋む音、鵜が川の中に潜る音、そして篝火の音しか聞こえません。
こんな感じの空間です。
この空間で、鵜飼の船が繰り出す横を見学の船が並走して、30分ほどじっくり見ていられます。
眠っている鮎を篝火で照らし、鵜がそれをめがけて潜りとらえるのですが、川の流れと船のスピードと鵜の力と鵜匠の腕とが一体になって初めて商品となる鮎が取られるそうです。
見学の船の呼吸も合わないとうまいこと見られませんし、川は10mほどの深さもあるらしく、間違えると激突するやも知れず、テレビで見るのとまるで迫力が違いました。
説明してくれた鵜匠の岩佐昌秋さんは世襲の4代目で、小瀬の3人の鵜匠には18代目という方もいるそうです。鵜飼の歴史・現状・鵜の生態・たずなさばき・装束のそれぞれの役割などを分かりやすく重みのある言葉で話してもらいました。昔は800匹ほども一晩で採れたらしいと言う言葉には少し寂しさもうかがわれました。
驚きましたが、小瀬と岐阜の鵜匠は宮内庁の職員、つまり公務員なんだそうです。「鵜匠」の響きと「公務員」の響きのギャップが面白いですね。
全国の鵜飼の場所はこちらからわかります。
鵜飼い
伝統を守ることには官の補助が必要なんだと思う陶酔人
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