165:水木しげる その3(陶酔人)100606
記事162(その1)・記事163(その2)で水木しげるを紹介しましたが、続けて
「墓場鬼太郎」第1巻(角川文庫)を読みました。水木しげるにはまってしまったかもしれません。
「NHKのゲゲゲの女房」に触発されたのは無論ですが、「
貸本まんが漫画復刻版」というキャッチコピーに刺激され手に入れました。すると、なんとNHKの朝ドラの復習をしているようでした。あの「
妖奇伝」が巻頭にありましたし、「ゲゲゲの鬼太郎」の出生の秘密を初めて知りました。
TVの役者に言わせているように、確かに「ストーリー性がある」と思いましたし、目の付け所が豊かだと思いました。絵はデビュー作ということでまだ洗練されていませんが、逆に意欲はおおいに感じました。第2巻にも触手が伸びそう・・です。
続いて、数年前に一読して棚に積んでおいた水木しげるの「
劇画 近藤勇」(ちくま文庫)を再読しました。
棚には「
劇画 ヒットラー」(ちくま文庫)という漫画もありました。漫画好きなこともあり、水木しげるの漫画も購入していたことをあらためて気づきました。
「劇画 近藤勇」には「
星をつかみそこなう男」と副題が付いています。 「劇画 ヒットラー」といい、戦争で死線をさまよった氏ならではの視点で、自身の夢(悪夢)に自分を見失った独裁者の興隆と没落をさらりと描いています。
本は「積ん読」ってのがいいですね。デジタルやらネットの世界では「積ん読」の楽しみは少ないですしね。と言いながらデジタルでこれを書くという自己矛盾をしています。
次回は陶芸の記事の予告をする陶酔人
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