785:棟方志功 その2
記事781に続きまして棟方志功 その2 です。
「わだばゴッホになる」(日本経済新聞社)を読みました。自身は「履歴書」と言っているようです。以下の添付写真はすべて本からの転載です。
初版は昭和50年ということもあり、中古本を手に入れました。これがなんと美本だったのです。ありがたいことです。
棟方志功は画家・版画家になる前ゴッホの作品も知らないうちからなんとなくゴッホを志向していたようです。そして「わだばゴッホになる」という響きがいいじゃあありませんか!いかにも棟方志功らしく。中の文章も東北弁丸出しで判読不可能の部分もありのですが、それがまた味わい深いのです。
巻頭の棟方志功の写真は人柄が偲ばれますね。
代表的な「釈迦十大弟子」の「目犍連の柵」ですが、壁に押し付けられているようにも見られます。
棟方志功の作品は妙に角々しく折れ曲がっているものが多いなと感じていたのですが、棟方志功は版木の形そのままに彫っていたんだそうです。版木が四角なら四角に、丸ければ丸く・・・木を大切にしていたんですね。
古本の中には昭和60年開催の「棟方志功の芸術」展示の紹介状が入っていました。古本なるが故のラッキーです。
その展示の講師は、なんと
乾由明氏だったんですね!
乾由明氏は日本伝統工芸展の審査員の時もありまして、感慨深いのです。
棟方志功にはまっている陶酔人
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