781:棟方志功「大和し美し」
1月26日の中日新聞のCulture欄に棟方志功の出世作「大和し美し」の紹介がありました。
この写真は
一宮市博物館データ検索システムからの転載です。
中日新聞の記事には
佐藤一英の詩に感銘を受けた棟方志功が佐藤一英の許可を得て連作20枚の版画を描いた。その版画全点を「国画会展」に出品して、浜田庄司と柳宗悦に絶賛され、これが棟方志功の出世作となったとの表記がありました。陶芸をやっているものにとっては、浜田庄司や民芸運動の柳宗税の名前には当然惹かれます。棟方志功がこの二人から見出されたのも幸運なことでした。
「大和し美し」の全22枚の版画全点は、浜松市中央図書館に「棟方志功全集 第五巻 詩歌の柵(1)(講談社)の巻頭に収録されていました。
一枚目の版画です。版画の題名・佐藤一英・棟方志功の名前が彫られています。これから紹介するぞという意気込みが感じられます。
「倭建命の柵」です。力強い版画ですね!
冒頭の一宮博物館のHPに
佐藤一英の詩集「大和し美し」の資料がありました。
佐藤一英の詩集「大和し美し」
このリンクにはなんと棟方志功の挿絵が載っているではありませんか!なかなかの貴重本です。一宮博物館に行けば原本がガラス超しに見られると思います。リンクを見ると販売価格は「当時50銭」だったんですね!
柳宗税は「大和し美し」に惚れこんで購入したのだそうです。そして
日本民芸館で棟方志功展を開いた際(昭和13年)の図録に「大和し美し」も収録されています。これが有難いことに浜松市図書館に収納されていました!上の写真がそれです。
さらに、
JPのHPには佐藤一英の肖像と棟方志功の「大和し美し」の一枚が記念切手で発行されたことが載っています。
記念切手
佐藤一英wiki
棟方志功wiki
棟方志功ネット写真
一宮博j物館のHPの中の「大和し美し」での検索結果
情報というものは探せば見つかるもんだと思う陶酔人
240205追記(以下に追記を書きました) ↓
今回の記事に追記します。
過去の日美の録画をひっくりかえしたところ、2020年の7月26日の日美で「自然児 棟方志功~師・柳宗税との交流」という番組がありました。無論当時見ていたはずなのです。が、全く忘れていて今回見返しますと新たな感動がありました。
なにより「大和し美し」もばっちり紹介されていました。
当時のNHKのブログには日美コラム「
棟方に影響を与えたもうひとりの師「河井寬次郎」」がありました。TV放送では棟方志功と柳宗税の関係が中心でしたが、映像で紹介しきれなかった棟方志功と河井寛次郎との関係がしっかり表記されています。
河井寛次郎については次の記事で書くこととします。
さらに、2023年10月8日の日美で「棟方志功 板の生命を活かす」の録画もありました。
こちらは録画のみしていて見てはいなかったのです。
なんというか宝物を集めすぎて愛玩する時間が足らない風情の陶酔人なるかな・・・
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