754:「茶っ葉屋(薗田製茶)」でランチ

カテゴリー │食事・食材

浜松市中央区西塚町の「茶っ葉屋(薗田製茶)」でランチしてきました。
一階では茶葉の焙煎~販売まで一貫してしていて、ガラス越しに製茶工場が見られます。店に入るとおいしいお茶が提供されます。
そして二階に上がるとランチができます。

 
ランチメニューは6種類ほどありまして、今回はキーマカレーをいただきました。ピリ辛でとても美味しかったです。
食事には茶っ葉屋のお茶がついています。

 
デザートも10種類ほどあり、今回の抹茶のバスクチーズケーキは実にうまかった。これにもお茶がついています。

コーヒーはありません。お茶屋なので別途6種類のお茶が飲めます。

会計時に茶葉も購入しました。

 お茶となると目がない陶酔人



 







 

753:からくり人形師「九代目玉屋庄兵衛」

カテゴリー │工芸いろいろ

第56回東海伝統工芸展を見に行った際に犬山まで足をのばして、国宝の犬山城・同じく国宝の茶室如庵・犬山の街並み・を見学した折に偶然からくりミュージアム・玉屋庄兵衛工房に出くわしまして、有頂天でした。
偶然は重なるものでして、ちょうどからくり人形の実演時間どんぴしゃりのタイミングでした。しかもあろうことか、茶運び人形がお茶を運んでくれました。
 
こんなチャンスはまずないのでしびれました。

展示物としては、紐で操作する山車のからくり人形、人形の構造図・部品・材料の展示もありました。なかでも江戸時代のからくり設計図の「機巧図彙」・人形のゼンマイの材料の「クジラのひげ」には感嘆しきりでした。「クジラのひげがゼンマイになる」・・・なんというか先人の知恵は無尽蔵なんですね!
 
これがクジラのひげだなんて!今は樹脂で代用しているようです。

一角に玉屋庄兵衛の工房がありまして、なんと九代目玉屋庄兵衛が人形を彫っていました。さすがに声は掛けられなかったのですが、黙々と人形の顔を彫っていました。
 
基本名古屋が本拠地なのですが、金・土曜日だけ当工房に来ているようです。なんとラッキーなことだったでしょう!

入口付近で「からくり人形師 玉屋庄兵衛伝~初代から九代目まで」(千田靖子・中日出版社)がありまして早速ゲットしました。ここには江戸時代から現代にいたるまでの玉屋庄兵衛の歴代のことが書かれています。またまたお宝が増えました。

本によりますと、からくり人形は中部地方を中心にいっぱいあるのですが、からくり人形師はいまや「玉屋庄兵衛」しかいないようなんです。ため息しかでません。

ネットで調べていると、「指南車」というからくりの存在を知りました。いずれ書く機会もあると思います。

指南車wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E5%8D%97%E8%BB%8A

指南車(石田正治)
http://47nsha.web.fc2.com/

からくり指南車工房の指南車web
http://47nsha.web.fc2.com/

  こういうことがあるから、出かけなくちゃあと思いを新たにする陶酔人



 

852:NHK英雄たちの選択「平賀源内」

カテゴリー │本・歴史・人物・・

4月20日のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華之夢噺(16)」で平賀源内が獄死したシーンに驚かされました。平賀源内といえばエレキテルと歴史で学んできたのですが、エレキテルのなんたるかも知らずに単に単語を鵜呑みしてきたことに気付かされました。

今回の放送に衝撃を受けていると、2月10日にNHK の英雄たちの選択で「江戸を駆けたマルチクリエーター 平賀源内」が取り上げられていたのです。
 
 上の写真は、平賀源内wikiからの転載です

「積ん読」ならぬ、「溜め録」をしていて今回その録画に気付き見ますと、なんと大河の放送とほぼ同じことが紹介されていました。

同時に気付いたのですが、「積ん読」の中に平賀源内に関する本が3冊ありました!多分ずっと前(10年以上前?)に読まなくてはならないと買いためてあったんだと思います。今回の感動に刺激され「積ん読」を読まなくてはなりません。

平賀源内wiki



 

851:第56回東海伝統工芸展

カテゴリー │陶芸

記事844で予告した第56回東海伝統工芸展(愛知県美術館8Fギャラリー)に行ってきました。

以下の写真は基本図録からの転載です。
 
 
図録の表紙を飾るのは、日本工芸会賞の安藤源一郎さんの「紙胎蒟醤嵐影合子」です。幾重にも重なった漆に見惚れました。
 
小形こず恵さんの「染付鉢「蓮彩」」です。蓮の葉の上の水滴(露)の表現は何度見てもしびれます。
 
 この写真は陶酔人が撮った写真です。

水滴(露)の拡大をしたものです。本物の水滴(露)と見紛うばかりです。
同じ感動を2018年にも書いたことを振り返ります。

 
NHK名古屋放送局長賞の小枝真人さんの「染付金魚鉢」です。いつ見ても染付の切れ味に感動しきりです。

 
古田一さんの「黒猫型合子」です。なんとも愛くるしい作品ですね。

 
 図録からのスキャナー写真がうまくいかず、この写真も陶酔人のものです。

陶酔人の彩華釉鉢です。螺旋状のラインを付けて桜吹雪をイメージしています。
 

4月29日(月)まで愛知県美術館(名古屋市東区東桜一丁目13番2号)ギャラリー8階G室で開催されていましたが、4月27日(日)で終了しました。
 
   全日本に仕込みに入っている陶酔人





 

850:「ぶらり謎解き 浮世絵散歩」

カテゴリー │本・歴史・人物・・

NHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」が16回まで進みました。今回に限らずかなりマニアックな展開が続きますが、ひたすら浮世絵にまつわる話に期待しつつ見ています。

そんな中で、牧野健太郎作の「ぶらり謎解き 浮世絵散歩」(エクスナレッジ)を読みました。広重の「名所江戸百景」「東海道五十三次」を中心に北斎・国芳など30枚の浮世絵が紹介されていますが、各浮世絵のディテールが実に事細かに説明してあって浮世絵趣味の陶酔人には垂涎の本でした。

 
この表紙は広重と北斎を合体した図案なんですが、思わずページを開きたくなる装丁です。

 
 
 ↑ 上の写真をクリックすると拡大します

P11には当時の出版元の地図が紹介されています。鶴鱗堂・雛形屋孫兵衛、永寿堂・西村屋与八、そして蔦重の耕書堂があるではありませんか!

 
 
 ↑ 上の写真をクリックすると拡大します

P13には耕書堂の賑わいが描かれています。二代目の時代の様子のようです。

 

P67には広重の「名所江戸百景 猿わか町 よる之景」で月あかりの夜の街が紹介されています。あのゴッホが特に憧れていたとも記されています。

 
北斎の「諸国廻り 木曽路ノ奥 阿弥陀ノ瀧」です。北斎のデザイン力に圧倒されますね!

 
 これは諸人登山wikiからの転載です

北斎の富嶽三十六景のなかで唯一富士山が見られない図です。何度も富嶽三十六景は見てきたはずなんですが、初めてお目にかかってうれしがっています。
なんで富士山が見られないのか?
雲の中に隠れているなどと想像してましたが、解説を読みますと納得です。
この構図は富士山の頂上付近で修業・富士信仰の登山ということもあり頂上で疲れ立てている様を描いているんだそうです。
登頂者の配置が北斗七星にも見える、コマ送りポーズが見られる・・・などと興味深い解説も続きます。

この本にはこのような表記が目白押しです。おすすめ本です。

諸人登山(北斎)wiki

  自分の興味をついつい押し付けたくなる陶酔人





 

849:春の息吹 その2

カテゴリー │自然

記事847に続き春の息吹その2です。
 
4月10に姫シャリンバイの花が一輪咲きだしたと思っていたら、

 
4月14日にはこのとおり満開です。かすかなピンクがいいですね。

 
仲間からいただいた、こうの花(シキミ)も満開です。こうの花というだけあって香りが強いですね。

wikiによりますと「・・シキミの果実は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている」と書いてあります。なかなか物騒ですが、仏事には欠かせないものですね。匂いが強いことから古くは獣害から守る意味もあったようです。

 
記事847で芝桜が復活したかもと書きましたが、ありがたいことに増え始めました。4月1日~14日の間にグングン咲き出しました。
 
シキミwiki


  春の息吹を感じられる年齢になったことがうれしい陶酔人





 

848:ギャラリー・フェイク(細野不二彦)

カテゴリー │本・歴史・人物・・

漫画家細野不二彦の「ギャラリーフェイク」(小学館)第一巻を読んでしまいました
 
借りた本なのですがにいきなり引き込まれてしまいました。この本は全32巻で一度完結して以後続巻が発刊されているようです。
読んでしまったと書いたのは、残りの冊数を考えると期待と不安が交錯したことによる表現です。

細野不二彦という漫画家は「さすがの猿飛」か「どっきりドクター」あたりを読んでいたのではないかと思うのですが内容は殆ど忘れています。ただ作家名だけは鮮明に覚えています。

題名から想像されるように絵画を題材にしていることが多い他、版画・陶芸・・・など多岐にわたり調べて書いているなあと感心しきりです。しかも漫画的要素満載の劇的展開に終始してます。結果一冊読むのに時間がかかっています。じっくり楽しんでいるって感じでもあります。

北斎を信奉している陶酔人にとって、P79で北斎を「ダビンチ・ピカソ」と並べている点や北斎の作品を10万点と書いている点などは少し誇張し過ぎかなと思いましたが、うれしく楽しく読みました。

版画の木目のことを書いている場面では、鮮明な木目が見えた時のうれしい記憶がよみがえります。版画は生き物・生ものの感じです。

P110での「・・つい昨日乾いたような発色・・」の場面は、伊藤若冲「動植綵絵」が紹介されたときのみずみずしさを思い出さずにはいられません。

下の「続きを読む」では陶酔人の忘備録が続きます。

   ブログを書いたことで区切りをつけ第二巻を読むつもりの陶酔人





 

847:庭の花・草・野菜

カテゴリー │食事・食材自然

いよいよ春到来です。
 
毎年咲くのですが今回グーグルレンズでツルニチニチソウ(wiki)という名前であることが分かりました。なにしろ勝手に咲いてくれるところがうれしい!
 
 
梅の実が実りだしました。昨年も書きましたが淡い緑と淡いピンクがかわいい。
 
 
鉢植えで枯れつつあったブドウの木を地植えしなおしたところ、なんと芽が出てきました。うれしい!
 
芝桜も枯れた感じでしたが、花が咲き出しました。殆ど枯れている感じなんですが、復活したのかもしれません。
 
友人にいただいたパセリの苗を室内ではなく外に置いていたのですが、けなげに越冬をして少し成長してきました。これもうれしい誤算です。
 
  年齢を重ねて自然をいつくしむ心も芽生えてきてうれしい陶酔人





 

846:有吉佐和子の「青い壺」読了

カテゴリー │陶芸本・歴史・人物・・

有吉佐和子の「青い壺」(文春文庫)を読了しました。
とある陶工の窯で生まれた青磁の壺が人から人へと伝わっていく中でそれぞれの人生が刻まれます。
 

昭和52年の出版ですので、48年前の出版の本ですが、復刊された文庫本の帯にはNHKの「100分で名著」で放送が決定したなどと書かれます。(ただし、放送は現時点で終了しています)そのことも影響してか、復刊した本書が50万分も売れたそうです。その仕掛け人のことなどは下記の文春オンラインでも見られます。

人の記憶は時と共に薄れます。そこで記録が大事ってことですね。本はその記録の代表格なので、本はどんどん溜まっていきます。溜まっていきますが、さほどスペースをとらないので増えるばかります。

NHKの放送は昨年末に終了したので、再放送はしばし後になることでしょう。楽しみは先にって感じでしょうか。

砧青磁、龍泉窯などの表記もあり、陶芸をやるものにとってもなかなか心憎い文章が続きます。
最終章を読み進めていると、「ある事件」のことを連想せずにはいられません。年代を考慮すると有吉佐和子が「ある事件」のことを知っていると思えます。ただそれをストレートに書くのではなく青磁の壺に託して事件を昇華して書いているのではないかと勝手推量しています。勝手想像するのも読書の醍醐味です。

100分で名著ー有吉佐和子(NHK)

NHKWEBの関連記事

文春オンライン記事

有吉佐和子wiki

   久しぶりに読書を楽しんだ陶酔人